
どんな豆も “美味しくなる”。
そんなレシピのご紹介です。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「Hybrid Method(ハイブリッドメソッド)」は
バリスタ・粕谷哲さんによって考案された抽出法で、透過式と浸漬式の良いところを組み合わせた手法として、多くのファンに支持されています。
今回ご紹介するのは、そのハイブリッドメソッドをさらに進化させたメソッドのご紹介です。
使用する器具とレシピの特徴
使うのはHARIOのスイッチドリッパー。
スイッチを操作することで、抽出中に透過式と浸漬式を自由に切り替えられる器具です。これにより、蒸らしの工程ではしっかりと成分を引き出し、後半は湯温を下げてクリーンに仕上げることができます。

ホットコーヒーレシピ
使用するもの
・コーヒー豆:20g(中挽き)
・お湯:300ml(最初は90℃、後半は70℃前後)
・HARIOスイッチドリッパー
・ドリップケトル
・コーヒースケール
抽出手順
最初はスイッチを閉じた状態で、40cc(粉の約2倍量)のお湯を注ぎ、40秒ほど蒸らします。
お湯が落ちないことで成分がしっかりと引き出されます。

スイッチを開けて、120mlまで注湯。
全体の40%を目安に、均一にお湯を注いでいきます。
ここまでで1分15秒程度。

続けてスイッチを開けたまま200mlまで注ぎ切ります。
この間にケトルのお湯を70℃前後まで下げておくと、後半の抽出がスムーズです。
ここまでで2分10秒程度。

4投目 2:10〜 close 湯温を下げる
最後の100mlは再びスイッチを閉じた状態で注湯し、2分45秒ほどでスイッチを開けます。
全体で3分半を目安に抽出完了です。

アイスコーヒーレシピ
使用するもの
・コーヒー豆:25g(中挽き)
・お湯:200ml(最初は90℃程度、後半は注水し70℃前後)
・HARIOスイッチドリッパー
・ドリップケトル
・コーヒースケール
抽出手順
サーバーに氷を80g入れておきます。

スイッチを閉じ、40cc(粉の約2倍量)のお湯を注ぎ、豆を蒸らします。

スイッチを開け、トータル80mlまで注ぎます。

再びスイッチを閉じ、トータル150mlまで注ぎます。

70℃ほどまで湯温を下げた状態で、トータル 210mlまで注ぎ切ります。
2分45秒ほどスイッチをオープンし、落としきります。

試してみた感想
この手順を踏むだけで、甘さのボリュームや味のインパクトが格段に増します。最初のしっかりとした蒸らしと、最後の低温抽出によって、味の輪郭がはっきりしながらも、雑味のないクリアな後味が残るのが印象的でした。

豆の種類を問わず、浅煎りから深煎りまでどんな豆でも美味しく仕上がるのもこのレシピの魅力。
お持ちの豆でもぜひお試しいただければと思います。